2019年11月26日火曜日

Weekly Ochiai 11.20 落合陽一〝禅・マインドフルネス〟を考える

WEEKLY OCHIAI シーズン3

山下良道推薦

・〔新装版〕進みと安らい――自己の世界 単行本 – 2018/8/25内山興正 (著)

出版社: サンガ; 四六判版 (2018/8/25)
・哲学する仏教 (内山興正老師の思索をめぐって) 単行本 – 2019/10/26藤田 一照 (著), 山下 良道 (著), ネルケ無方 (著), 永井 均 (著)

・「マインドフルネス×禅」であなたの雑念はすっきり消える 単行本 – 2018/10/5山下 良道 (著)出版社: 集英社 (2018/10/5)


〔新装版〕進みと安らい――自己の世界

哲学する仏教 (内山興正老師の思索をめぐって)

「マインドフルネス×禅」であなたの雑念はすっきり消える


ネルケ無方推薦

ただ坐る 生きる自信が湧く 一日15分坐禅 (光文社新書) 新書 – 2012/6/15ネルケ 無方  (著)出版社: 光文社 (2012/6/15)

マインドフルネスの背後にあるもの (存在神秘の覚醒をめぐるクロストーク) 単行本 – 2019/1/26古東哲明 (著), 藤田一照 (著), 熊野宏昭  (著), 貝谷久宣 (監修)出版社: サンガ (2019/1/26)

実践! ! 瞑想の学校 単行本 – 2017/6/1ネルケ無方  (著), プラユキ・ナラテボー (著), 藤田一照 (著), 島田啓介 (著), 宮下直樹 (著), 井上ウィマラ (著)出版社: サンガ (2017/6/1)実践! マインドフルネス―今この瞬間に気づき青空を感じるレッスン[注意訓練CD付] 単行本 – 2016/8/26出版社: サンガ (2016/8/26)



ただ坐る 生きる自信が湧く 一日15分坐禅 (光文社新書)

マインドフルネスの背後にあるもの (存在神秘の覚醒をめぐるクロストーク)

実践!! 瞑想の学校: どうやって坐る?なにがはじまる?日常にどう生かす? (サンガ)


実践! マインドフルネス―今この瞬間に気づき青空を感じるレッスン[注意訓練CD付]


平原憲道

仏教の身体感覚 (ちくま新書) 単行本 – 2010/5/8久保田 展弘  (著)

瞑想する脳科学 (講談社選書メチエ) 単行本(ソフトカバー) – 2011/5/12永沢 哲  (著)出版社: 講談社 (2011/5/12)
マインドフルネスストレス低減法 単行本(ソフトカバー) – 2007/9/5ジョン・カバットジン  (著), Jon Kabat‐Zinn (著, 原著), 春木 豊 (翻訳)出版社: 北大路書房 (2007/9/5)

仏教の身体感覚 (ちくま新書)


瞑想する脳科学 (講談社選書メチエ)


マインドフルネスストレス低減法

2019年11月12日火曜日

加藤典洋長 村上春樹の短編を英語で読む 1970~2011 上 (ちくま学芸文庫)

加藤典洋長 村上春樹の短編を英語で読む 1970~2011 上 (ちくま学芸文庫)

もともとは、2011年に講談社からの単行本の文庫化。

村上春樹の短編を英語で読む 1979~2011 上 (ちくま学芸文庫)


序説の井戸の比喩の話を立ち読みして購入を決定した。村上春樹の初期には「デタッチメント」が重要なことだと村上春樹本人も言っている。その後、「デタッチメント」から「コミットメント」への移行に関心が移り、その方法として
『「井戸」を掘って掘って掘っていくと、そこでまったくつながるはずのない壁を越えてつながる、というコミットメントのありように、ぼくは非常に惹かれたのだと思うのです。』(『村上春樹、河合隼雄に会いにいく』)
と述べている。
 この考え方は日本で珍しいものではないと、加藤典洋は感じている。そしてサルトルのアンガージュマンの考えや、マラルメの試作への沈静に通じる。
『これも、自分の井戸を「掘って掘って掘っ」たあげくに「飢えた子供」のいる広くあらあらしい世界につながる回路があるという、村上春樹の確信に通じる「孤立」や「沈潜」の把握に一例でしょう。この「アンガージュマン(社会参加)」とそれと一見背反する「文学への沈潜」の両方を手放さず、その双方が通底するという確信にたって行動するという考えの枠組みをサルトルが初めてはっきりと示したのは、1945年創刊の『レ・タン・モデンヌ(現代)』における「創刊の辞」でのことですから、ここには世界史的な戦後性の刻印があるでしょう。』(0.36)
このような
・自分の底をつきつめた後に、ある覚醒にいたる
・自分の底で広大な無意識の地下水の層に触れる
ともいうべき考え方の原型は、吉本隆明や丸山眞男にもあるという。

 初期の短編から作家初期時代の方向性を模索中の村上春樹の作品を解説している点が 興味深い。特に初期に「言葉」と「物語」の両方の選択肢から村上春樹が「物語」に舵取りしていいくこと。そして「言葉」に舵取りしたのが高橋源一郎であるということも興味深い。  「物語」に舵取りしていく前の短編『中国行きのスローボート』『貧乏な叔母さんの話』『ニューヨーク炭鉱の悲劇』にみられる無謀な姿勢の分析も面白い。


石田吉貞『隠者の文学』講談社学術文庫

 FIRE系の動画や書籍を読んでいる。また、年齢を上になるにつれ、自分と社会の距離感なども気になる。本書は、以前から読んで気にいったいた中野孝二『清貧の思想』と同様の思想の書籍である。 石田吉貞『隠者の文学』講談社学術文庫 隠者の文学―苦悶する美 (講談社学術文庫) 隠者と隠者...