2020年7月31日金曜日

末永幸歩『13歳からのアート思考』と茂木健一郎『クオリアと人工意識』、『美と、知性と意識、そして存在』

20世紀、写真が登場し、それまでの絵画のテーマである「本物にいか似せることができるのか?」という考えに衝撃がおきり、「アートとは何か?アートは何を目指すべきか?」という問いが重要となった。『13歳のアート思考』は簡単な実習を通じて、20世に提示された6つの答えを紹介する。

「自分だけの答え」が見つかる 13歳からのアート思考

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茂木健一郎『クオリアと人工意識』は、茂木先生のメインテーマである「意識」と「クオリア」について16年ぶりの書下ろしである。特に最近の人工知能について関係との記述もあり興味深く購入した。

両者とも、既存の概念に衝撃が起こり、そこから展開される様子が興味深い。
・前者は美術 衝撃を起こしたのは写真
・後者は知性 衝撃を起こしたのは人工知能

写真が起こした衝撃は、さまざまな美に関する固定概念を破壊してきた。
囲碁や将棋での人工知能が起こした衝撃は、人間と人工知能と関わりを考えることを促した。 
人工知能は、人が持つ知性へのどんな固定概念を破壊するのだろうか?
・人間中心の知性から人間以外の生物の知性へ
・人工知能のコミュニティの『否定神学』的な傾向、遠心性
そして茂木先生は
人工知能研究の『否定神学』的な傾向から「クオリアと人工意識」に焦点をあてた『肯定人間学』へを提唱している。

クオリアと人工意識 (講談社現代新書)

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石田吉貞『隠者の文学』講談社学術文庫

 FIRE系の動画や書籍を読んでいる。また、年齢を上になるにつれ、自分と社会の距離感なども気になる。本書は、以前から読んで気にいったいた中野孝二『清貧の思想』と同様の思想の書籍である。 石田吉貞『隠者の文学』講談社学術文庫 隠者の文学―苦悶する美 (講談社学術文庫) 隠者と隠者...