新宿紀伊国屋で購入。
『講義ライブ だから仏教は面白い! 』(講談社+α文庫) 文庫 – 2015/12/18
魚川 祐司 (著) ¥907
宮崎哲弥氏の解説 。
まだ途中だが興味深かったのは、大乗仏教と上座部仏教との違いの部分。
『ゴータマ・ブッダの仏教は労働と生殖を放棄して、この世における取引の文脈、つまり
「現実性」を規定している文脈を全て捨てて、無為の涅槃という「出世 間」に移行しよう
という話をしている。これに対して大乗仏教は現実性を重視する傾向がある。なぜこれが可能なのか?』
『成仏という目標を...無限の彼方と言われていることに実質的に変わり無い訳である。
何回生まれかわろうとも....大乗仏教徒の生は、現実的には「過程の生」であり、「成仏」
という最終的な目標の達成は、どの生においても常に無限の彼方にある。...このことが
逆説的に大乗仏教徒が「現実性」と関わりながら「この生」を生きることを肯定していくれる。つまり、菩薩である彼の生は、常に「成仏」という目標を無限の彼方に据え置いた
「過程の生」であり、その観点から意義付けられる。そして、菩薩の生の意味とは、衆
生に利他業を施しつつ、敢えて無為には達せずに、有為の世界で「現実性」と強く関わりながら生きることです。』
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