2019年7月4日木曜日

木田元『ハイデッガー拾い読み』

木田元『ハイデッガー拾い読み』新潮文庫
https://www.shinchosha.co.jp/book/132082/


哲学youtber ネオ高等遊民のおすすめでハイデッガーの推薦された本から
ハイデッガーの講義録を紹介した木田元『ハイデッガー拾い読み』を
読んだ。

・「世界内存在」という概念の出来
・古代存在論は制作的存在論である
・ニーチェとキルケゴールについて
が印象に残った。
解説の三浦雅士の解説が面白い。サリンジャーの小説へのハイデッガーやリルケへの影響をのべ、村上春樹の『風の歌を聞け』、太宰治の『魚服記』などにも同じ質の絶望を感じるという。
太宰治『魚服記』

いま安部公房全集1巻を読んでいるが、安部公房のハイデッガーやリルケへの傾倒が顕著である。

石田吉貞『隠者の文学』講談社学術文庫

 FIRE系の動画や書籍を読んでいる。また、年齢を上になるにつれ、自分と社会の距離感なども気になる。本書は、以前から読んで気にいったいた中野孝二『清貧の思想』と同様の思想の書籍である。 石田吉貞『隠者の文学』講談社学術文庫 隠者の文学―苦悶する美 (講談社学術文庫) 隠者と隠者...